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高金利通貨を持っていると、含み損をスワップで埋めてプラスにできたらいいな、と思います。たぶん、わたしだけではないはずです。いま持っている南アフリカランド円の7本で、含み損がスワップでどこまで埋まっているのかを計算しました。数字は2026年10月10日(土)の夕方、相場が閉まったあとの画面です。そのときの売る値段(Bid)は9.5835でした。
7本の含み損と、スワップを並べる
SBI FXトレードの建玉一覧には、建玉ごとに「評価損益」と「スワップポイント」が並んでいます。評価損益は、いま売ったらいくらになるかの値段の損益です。スワップは、持っているあいだに毎日付いてきた金利の差です。この2つを足したものを、この日記では「差引」と呼んでいます。
| 建玉 | 建値 | 評価損益 | スワップ | 差引 | 埋まった割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/1建 | 9.5641 | +194円 | +108円 | +302円 | — |
| 9/23建 | 9.6587 | −752円 | +192円 | −560円 | 26% |
| 9/7建 | 9.7053 | −1,218円 | +420円 | −798円 | 34% |
| 9/3建(16:19) | 9.7662 | −1,827円 | +432円 | −1,395円 | 24% |
| 9/3建(12:24) | 9.8378 | −2,543円 | +432円 | −2,111円 | 17% |
| ⑦ 8/28建 | 9.9166 | −3,331円 | +516円 | −2,815円 | 15% |
| ① 7/7建 | 9.9941 | −4,106円 | +1,211円 | −2,895円 | 29% |
| 合計 | 平均 9.7775 | −13,583円 | +3,311円 | −10,272円 | 24% |
7本合わせると、評価の含み損は−13,583円で、スワップは+3,311円です。スワップが埋めているのは、含み損の24%でした。いちばん新しい10月1日の玉は、値段が建値より上にあるので、評価も差引もプラスです。
埋まった割合は、玉によって15%から34%までばらばらです。長く持っている玉ほどスワップは多くなりますが、高い値段で買った玉ほど含み損も大きいので、割合は単純には並びません。
差引のゼロは、評価のゼロより先に来る
評価損益がゼロになるのは、値段が建値まで戻ったときです。差引がゼロになるのは、それより手前です。スワップのぶんだけ、値段が建値に届かなくても損益がゼロになります。1万通貨なら、スワップ100円が値段の1銭にあたるので、計算は「建値−スワップ÷1万」です。
| 建玉 | 評価がゼロになる値段(建値) | 差引がゼロになる値段 | 差 |
|---|---|---|---|
| 9/23建 | 9.6587 | 9.6395 | 1.92銭 |
| 9/7建 | 9.7053 | 9.6633 | 4.20銭 |
| 9/3建(16:19) | 9.7662 | 9.7230 | 4.32銭 |
| 9/3建(12:24) | 9.8378 | 9.7946 | 4.32銭 |
| ⑦ 8/28建 | 9.9166 | 9.8650 | 5.16銭 |
| ① 7/7建 | 9.9941 | 9.8730 | 12.11銭 |
| 7本合計 | 9.7775 | 9.7302 | 4.73銭 |
7月7日に買った①は、スワップが1,211円たまっています。建値は9.9941ですが、差引は9.8730でゼロになります。12.11銭手前です。9月26日の時点では、①のスワップは1,043円で、差引ゼロの値段は9.8898でした。2週間で1.68銭、ゼロの場所が下に降りてきています。
おもしろいのは①と⑦の関係です。①は⑦より7.75銭高い値段で買いましたが、差引がゼロになる値段は0.80銭しかちがいません。①のほうが7週間ほど長く持っていて、そのぶんのスワップが、買った値段の差をほとんど埋めています。
損益はゼロに戻る。
7本まとめると、いまの売る値段9.5835から、評価がゼロになる平均建値9.7775までは19.40銭あります。差引がゼロになる9.7302までなら14.67銭です。スワップのおかげで、ゼロまでの距離が4.73銭短くなっています。
スワップだけで埋めると、何日かかるか
SBI FXトレードの南アフリカランド円のスワップは、いまは1万通貨で1日12円です(9月に南アの政策金利が7.25%に上がってからも、12円のままでした)。7本なら1日84円になります。値段がいまのまま動かず、1日12円が続くとしたら、という計算です。
| 建玉 | 差引 | 12円で埋めると |
|---|---|---|
| 10/1建 | +302円 | もうプラス |
| 9/23建 | −560円 | 47日分 |
| 9/7建 | −798円 | 67日分 |
| 9/3建(16:19) | −1,395円 | 117日分 |
| 9/3建(12:24) | −2,111円 | 176日分 |
| ⑦ 8/28建 | −2,815円 | 235日分 |
| ① 7/7建 | −2,895円 | 242日分 |
| 7本合計 | −10,272円 | 1日84円で123日分 |
スワップの日数は、カレンダーの日数とほぼ同じで、1か月におよそ30〜34日分つきます(9月は30日分、10月は34日分)。123日分は4か月ほどです。①は242日分で、8か月ほどかかります。
ただし、これは「値段が動かず、スワップも変わらなければ」の話です。スワップは毎日変わり、減ることもあります。そして値段は、毎日動きます。
1日のスワップは、値段にすると0.12銭
7本ぶんの1日のスワップ84円を、値段に置きかえてみます。7万通貨なので、0.12銭です。ランド円が0.12銭動けば、1日分のスワップと同じ額が増えたり減ったりします。
| 7本(7万通貨)で | 金額 | スワップに直すと |
|---|---|---|
| 1日のスワップ | +84円 | 1日分 |
| 値段が1銭動く | 700円 | 約8日分 |
| 10月8日の値幅8.25銭 | 5,775円 | 約69日分 |
| 10月6日の値幅12.14銭 | 8,498円 | 約101日分 |
10月5日から9日の1週間で、建玉のスワップは660円増えました。同じ1週間で、評価の含み損は7,429円小さくなっています(値段が10.70銭上がったぶんと、1本売ったぶんです)。差引がよくなった7,993円のうち、9割以上はスワップではなく評価のほうでした。
スワップは、いまのところ毎日少しずつ積み上がっています。値段は、1日でその何十日分も動きます。上にも、下にもです。
本数が増えると、含み損はスワップより速く増える
9月は、ランド円が下がるあいだに買い足して、建玉が2本から7本になりました。8月末と9月末を比べると、こうなります。
| 項目 | 8月末 | 9月末 | 増え方 |
|---|---|---|---|
| 建玉 | 2本 | 7本 | 3.5倍 |
| 1日のスワップ | 24円 | 84円 | 3.5倍 |
| 評価の含み損 | −300円 | −14,363円 | 約48倍 |
スワップは本数に比例して増えます。含み損は、新しく買った玉だけでなく、前から持っている玉にも値下がりのぶんが乗るので、本数よりずっと速く増えます。下がりながら買い足しているあいだは、スワップが埋める割合はなかなか上がりません。
反対に、10月の最初の週から2週目にかけては、値段が戻ったことで、埋まった割合が約13%から24%に上がりました。割合を動かしているのは、ほとんどが値段のほうです。
- ①いまの7本では、スワップ3,311円が含み損13,583円の24%を埋めています。玉ごとの割合は15%から34%まで、ばらばらです。
スワップが埋めているのは、含み損の4分の1。
- ②差引のゼロは、評価のゼロより先に来ます。「建値−スワップ÷1万」の値段で、損益はゼロに戻ります。①は建値の12.11銭手前です。
値段が建値に戻る前に、損益はゼロに戻る。
- ③1日のスワップは、値段にすると0.12銭です。スワップだけで埋めると4か月ほどかかりますが、値段は1日でその何十日分も動きます。
スワップは少しずつ積み上がる。値段は1日でその何十日分も動く。
スワップが何日分つくかは、その④のスワップカレンダーの読み方に書きました。1000通貨で持ったときのスワップは、その②にあります。
10月6日に売ったとき、買いの線が9.37銭上がって、次の日にその線の下で1本買えました。5銭下がったら買う、5銭上がったら売る、というルールは、売ると買いの線まで一緒に動きます。10月26日(月)の次回は、この日記で4回あった「売ったから買えた」日を並べて、線の動き方を数字で書きます。
その② 1000通貨のスワップ
その③ 600万円を溶かした話
その④ スワップカレンダーの読み方
その⑤ チャートとパネルの高値・安値
その⑦ 売ると買いの線が上がる



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