売ると、買いの線が上がる|南アフリカランド円・5銭刻みの買い下がりを日記の6回で見る

コラム
ランド投資の基礎
その⑦
2026.10.26

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南アフリカランド円を、5銭下がったら1本買い、5銭上がったら売る。わたしの買い下がりのルールはそれだけです。ところが実際に続けてみると、売ったとたんに「次に買う値段」まで上に動くことに気づきました。そして、上に動いた線の下で、すぐに1本買えた日が何度もありました。この日記にある6回を並べて、線がどう動いたかを数字で書きます。

線は2本、あいだは10銭

わたしのルールで見ている線は、いちばん安く買った玉(いちばん下の玉)から決まる2本だけです。

線 決め方 例:いちばん下の玉が9.5641のとき
買いの線 いちばん下の玉の5銭下 9.5141
利確の線 いちばん下の玉の5銭上 9.6141

値段が買いの線まで下がったら1本買い、その玉が新しい「いちばん下の玉」になります。値段が利確の線まで上がったら、いちばん下の玉を売ります。どちらが起きても、いちばん下の玉が入れかわるので、2本の線もそろって動きます。

買ったときに線が下がるのは、想像どおりです。5銭下で買えば、線も5銭下がります。思っていたのとちがったのは、売ったときでした。

売ると、買いの線が一気に上がる

10月6日の例です。いちばん下の玉は9.4704で、その上の玉は9.5641でした。利確の線9.5204を超えたところで、9.4704の玉を9.5318で売りました。

10月6日 売る前 売ったあと 動いた幅
いちばん下の玉 9.4704 9.5641 9.37銭
買いの線 9.4204 9.5141 9.37銭上
利確の線 9.5204 9.6141 9.37銭上

売ったことで、いちばん下の玉が9.4704から9.5641に入れかわりました。2本の線は、その差の9.37銭ぶん、まとめて上がります。買いの線は、売った値段9.5318のわずか1.77銭下に来ました。

そして次の日、10月7日の17時15分に、値段は9.5141を割り、9.5016で1本買えました。この日の安値は9.4572です。売る前の買いの線9.4204には3.68銭届いていません。売っていなければ、この日に買いの合図は出ていませんでした。

売ると、買いの線まで上がってくる。
だから、売った値段のすぐ下で買えることがある。

日記にあった6回

「売って線が上がり、その上がった線の下で買えた」ことは、この日記で6回ありました。売った玉と、そのあと買った玉を並べます。

売った日 売った玉→売値 買いの線 買った日時 買値 売値との差
8/26 9.9315→9.9966 9.8815→9.9441 8/29 4:46 9.9166 8.00銭下
9/18 9.6052→9.6732 9.5552→9.6553 9/19 4:41 9.6460 2.72銭下
10/1 9.5483→9.6186 9.4983→9.6087 10/1 17:00 9.5641 5.45銭下
10/6 9.4704→9.5318 9.4204→9.5141 10/7 17:15 9.5016 3.02銭下
10/14 9.5641→9.6188 9.5141→9.6087 10/14 21:43 9.5789 3.99銭下
10/20 9.5789→9.6547 9.5289→9.6087 10/20 20:55 9.6045 5.02銭下

買いの線が上がった幅は、6.26銭から11.04銭でした。売った取引日のうちに買えたのが4回、次の取引日が1回、2取引日後が1回です。朝4時台の約定は、SBI FXトレードでは前の日の取引日に入ります。なお、買い足しの幅は9月17日までは10銭で、9月18日から5銭にしています。9月18日の行は5銭で計算しています。

売る前の線のままなら、買えたのか

売らずにいたら、どうなっていたか。買った日の安値と、売る前の買いの線を比べました。

売った日 売る前の買いの線 買った日の安値 線との差 売らなければ
8/26 9.8815 9.8931(8/28) 1.16銭上 合図なし
9/18 9.5552 9.5751 1.99銭上 合図なし
10/1 9.4983 9.4145 8.38銭下 合図あり
10/6 9.4204 9.4572(10/7) 3.68銭上 合図なし
10/14 9.5141 9.5179 0.38銭上 合図なし
10/20 9.5289 9.5946 6.57銭上 合図なし

10月1日だけは、売らなくてもその日のうちに元の線9.4983まで下がっていました。この日は、売ったことで「買えたかどうか」ではなく、「いくらで買ったか」が変わった日です。上がった線の下の9.5641で買い、元の線のままなら9.4983より下で買っていたはずです。

ほかの5回は、売る前の線には届いていません。いちばん近かった10月14日は、わずか0.38銭でした。

上がった線で買った玉は、そのあと

上の6回で買った玉が、そのあとどうなったかです(2026年10月24日時点)。

買った玉 そのあと 損益
9.9166(8/28) 持ったまま 評価−4,660円(スワップ+684円)
9.6460(9/18) 9/22に9.7059で売った +599円
9.5641(10/1) 10/14に9.6188で売った +679円
9.5016(10/7) 10/9に9.5587で売った +631円
9.5789(10/14) 10/20に9.6547で売った +830円
9.6045(10/20) 持ったまま 評価−1,539円(スワップ+72円)

6本のうち4本は、また利確の線まで上がって売れました。4本の確定損益は合わせて+2,739円です。残りの2本は、買ったあとに値段が下がり、いまも含み損のまま持っています。

上がった線で買うということは、元の線より高い値段で1本増やすということです。そのあと上がれば早く売れ、下がれば高いところで買った玉が残ります。どちらになるかは、買った時点では分かりません。

線が上がる幅は、はしごの「すき間」で決まる

売ったときに線が上がる幅は、売った玉と、その次に安い玉との差です。玉が5銭ずつきれいに並んでいれば、上がる幅も5銭です。それが6〜11銭も上がったのは、玉と玉のあいだに5銭より広いすき間があったからです。

たとえば10月6日のすき間は、9.4704と9.5641のあいだの9.37銭でした。下がる途中で5銭ごとに買い、上がる途中で売っていくうちに、はしごの段のあいだが広いところができます。そこが、売ったあとに線が上がってくる場所になります。

ルールにはもう一つ、「売った値段がその次の玉より500円以上離れていれば、同じ値段でもう1本買う」というものがあります。6回とも、売値と次の玉の差は500円に届かず(最大でも401円)、この買い直しは一度もしていません。それでも、線が上がったことで、結果的に売値の少し下で1本買えています。

📌 まとめ
  • ①5銭刻みの買い下がりでは、いちばん下の玉を売ると、買いの線も利確の線もそろって上がります。上がる幅は、売った玉と次の玉の差です。日記の6回では6.26〜11.04銭でした。
    売ると、買いの線まで上がってくる。
  • ②6回のうち5回は、売る前の線のままなら、その日に買いの合図は出ていませんでした。1回は、売らなくても買えていて、買った値段だけが変わりました。
    売ったから買えた日と、売ったから高く買った日がある。
  • ③上がった線で買った6本のうち、4本はまた売れて+2,739円、2本は含み損のまま持っています。そのあと上がるか下がるかは、買ったときには分かりません。
    線が教えてくれるのは、いつ買うかだけ。
あわせて読みたい

含み損がスワップでどこまで埋まるかは、その⑥に書きました。チャートとパネルで高値・安値がちがう話は、その⑤にあります。

次回予告

線は2本、あいだは10銭。わたしが毎日やっているのは、その2本と値段を見比べることだけです。11月9日(月)の次回は、これから始める人に向けて、最初の1本を買ってから線を引き、毎朝見比べるまでの手順を、日記の数字で書きます。

考えることは、線を見て売買することだけです。 — こども部屋おじさん

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